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親父様のことは何も知らないことに気づく



お袋が弱って先がおぼつかなくなってきていたころのこと。

親父から電話が入った。

孫の顔を見せろと言うのだ。結構強い調子だった。

お袋が会いたがっていたからに違いない。

狭い部屋に不釣り合いなベッドが置かれていた。もう布団の上げ下げもできない。

ベッドのお袋は喜んでくれた。

アルバムには孫の写真がいくつも張り付けてあった。

お袋が見ていた孫の顔は自分の顔だったかもしれない。



親父の資格

親父にはクレームする資格など何一つない。

只の馬鹿。無責任な親だ。



お袋様も親父様も今は鬼籍に入っている。心の声なら届くかな。

墓参りの記憶の茄子の煮もの

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写真は全く別物・イメージも違います。

茄子の入った煮もの

子供のころ。何処かの墓参りに連れられて行った。場所が思い出せない。どこからバスに乗ったかもわからない。

夏の太陽の下を、畑の道を歩いた記憶。

きっと墓参り。

墓参りの跡と思うが、家に上がって食事。昼食だったに違いない。

色々な野菜が入っていた。

子供のころは茄子は苦手で、美味しいと思ったことはなかったが、その時だけは、茄子がこんなにも美味しいものかと驚いた。



嫌いな茄子以外に何が入っていたか?すっかり忘れてしまった。
  1. 茄子
  2. 茄子とくればインゲン豆。
  3. 田舎では煮ものに打ち豆は普通だから打ち豆かな。
  4. きゅうり。これは怪しい。きゅうりは余り煮物にしないからだ。だけど色味の記憶をたどると、入っていたかもしれない。
  5. お揚げか豆腐か。両方か。
  6. ニンジンの色味の記憶はない。
  7. ごぼう。分からない。
  8. とまと。これはないだろう。煮物に入れるものではなかった。
  9. 大根とカブ。入っていても分からない。
  10. 葉物。なんか違っていそうだ。



お味噌汁を入れる器で出て来たので、最初は味噌汁かと思ったら、嫌いな茄子入りの煮ものだったのだけど。具だくさんの味噌汁と言われても通じるもの。

お袋様の手作り料理:大根の煮たの

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検索すると色々並ぶが秘伝(?)のものは見当たらない。誰もあの味を知らない訳だ。おとましいね。


料理なんて言うと笑われそうだけど。体にしみ込んだ味は他のものでは替えようがない。



親父様の食事も一緒に思い出される。


大根の煮たの:

短冊状に切って、うち豆を入れて、油揚げも、短冊状だったと思う。基本はこれだけをお醤油味で煮る。

短冊と言って、やや千切りに近い細さ。



これに、ニンジンのやはり短冊に切ったものを入れても良い。

身欠き鰊が入っても良い。こうなるともう立派なご馳走。



家々で違う。ネットで見ると似たようなのは見当たらないから結構独自。

切り干し大根の煮ものと勘違いする向きもあるがまるで別物だ。

みんな死んでしまった

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母の思い出に出てくる人はみんな死んでしまった


母を思い出すと一緒に思い出す人がいる。その人たちは思い出そうとすると、もうみんな死んでしまっているだろう。

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森本のおんちゃん。森本のおばちゃん。

吉田さん。全く顔も思い出せない。恥ずかしいことだ。年上の女の子がいた。心の優しい人だ。雪の降った後に模様を作って遊んでいたら、面白そうだと、近所の子供らがやってきて模様を壊して引き上げていく。それに気づいた彼女はごめんねと言ってくれた。

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貧しい一角の思い出はまだまだ続きそうだ。

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亡き母への贈り物

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亡き母への贈り物

贈り物は母の日でもいい。母の命日でもいい。母の誕生日でもいい。感謝の気持ちを表したいならいつでもいい。

生きている母に感謝を伝えることが一番だけど、いつかそれが出来なくなる。

心の母に感謝を伝えよう。



花を飾る。
美味しいものを食べる。
静かに音楽を聴く。
絵とかアクセサリーとか飾る。
静かに道を歩く。



一番大事なことは母を思い出して母を感じること。

白いカーネーション


白いカーネーション


母の日

5月10日。

感謝が足りない。



母の日のプレゼント

亡き母に贈るものはなんだろう。

誰にも母はいるけど、誰もが母を失う日が来る。

分かっているのに何もしない自分が情けない。いつまでも母親を必要としている未熟な自分。








「白」が象徴するもの


白い花は、カーネーションなら母のいないこと。

ホワイトクリスマスなら雪のクリスマス。

ホワイトチョコなら北海道のお土産。

白タクはなら無許可営業。

白星なら勝利。

シロなら無罪。

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