田舎のお袋を何とかしないといけないと思っていた。ずっと。重石のように心にへばりついていた。それは田舎を出てから、今日のこの日までずっと。
就職した後、東京へ移るタイミングか、転職を検討し始めた頃のこと。最初は、田舎で再就職をと思って、少し探してみたが、お袋自身があまり積極的でなかった。
それから数年。好きなお出かけに勤しんでいた日々だったのではないか。でも神は黙ってみていてはくれなかったみたい。バスの中で倒れて入院。家人を田舎にしばらく帰して退院を待って東京へ来てもらった。
延べ床100平米に近いテラスハウスは東京では決して狭くないが、クレームされた。自然が遠い。土がないのだ。田舎ものに容赦しない老人もいた。
信州に別荘兼用の家を建てる算段を始めた矢先、お袋はとっとと田舎に帰ってしまった。全く、処置なし。今尚、誰の手引きか分からない。その後は、あまり親子と思わないようにした。それに計画は止まらないから、その後は経済的にも結構苦しい日々を迎えることになった。
ある意味では、自分の人生はお袋の我侭に振り回されて来たようなものだ。
家事はやらない。子供の頃からの大切な記録類は勝手に全て捨ててしまった。ひどい話だ。もう恨みを言うことも出来ないけど。家を離れたら、直ぐにいろいろ始末を始めているから、許せない。