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生家の長女

長女は只一人の女性。母親を助けて家事をやる一方、中学を上がると直ぐに働きに出たが、何処にでもいる女工の類だから稼ぎも知れている。続いたかどうかも怪しい。 都に出てからは、都関係のどこかの職員にもぐりこんで、どうにか生きるすべを得た。結婚の話は出たりもしたが、家の状況を見て諦めざるを得なかったのではないか。 運命を受け入れて、その中で最善を尽くす。そんな感じだ。母親がなくなった後も、家事を続ける。 両親は、子供たちを何処までも食い物にしている。今も尚です。でも、長女はちゃっかりマンションを買って老後に備えている。既に60代後半。 長女は常識人に近いから、葬儀にも顔を出す。

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