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形見の印鑑

母親の形見の印鑑をそろそろ現役引退させようと思う。形見と言っても亡くなった時はばたばたしていたのか無視されたのか分からないが、形見分けには預かれなかった。形見の印鑑と言うのは、まだ生家が丸岡にいた時に、「けさを」から貰ったもの。ただの認印だけど小学生の我輩は非常に嬉しかった。その後手放すことも無く特別な認印として使ってきたものだ。 今朝を煮は編めることが出来た記憶は無いが、多分、途中までは大甘えだったろう。突然の悲劇が訪れるまでは。あの世へ行ったら、あの世で今朝をとめぐり合えたら、今度は誰にも遠慮しないで甘えさせてもらおうと思う。 「けさを」は言っていた。日立まで夫婦で来たときのことだ。神様が授けてくれた一番の宝を私たちは外に出してしまった。家がうまくいかないのは神様の罰が当たったから。親としてしてはいけないことをしてしまった。と。心配していた子供が、ようやく就職して独り立ちしたのが、本当に嬉しかったようだ。名古屋から日立へ直行だが、寝具とかも買ってあって、今まで何も出来なかったことへのうらみもあったようだ。 ※ 「はな子」も旅立った。二人の母親がどんな会話をしているか。

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