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生家の五男

末っ子。 子供の頃は愚かだった。只の甘えん坊。我侭いっぱい。それでも、小学校の低学年で東京へ転校したから、余計な苦労をしただろう。 末っ子の頃は家計は落ち着いていて、進学は出来たのに、理屈をつけて勉学を拒否した。本当に馬鹿なんだ。手に職を持つといっても資格もなくて仕事は出来ない。 結局、普通の勤め人にもなれず、今は不出来の長男を手伝っている。父親の年金を当てにずっと居候しているんだ。 「はな子」が四男を引き受けてくれなければ、五男は世の中に存在できたかどうかも分からない。

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